CMLのことをまわりの人に伝える際に、「心配をかけてしまうかな」「これまで通りの関係でいられなくなるのかな」と不安になることがあるかもしれません。
ここでは何をどのように伝えればよいのか、「伝える」をお手伝いするチェックリストと同じなやみを抱えたみんなの知恵をご用意しています。
今のわたしを伝えるチェックリスト
前回の受診から今日まで、何か変化はありましたか?その変化、主治医の先生にも伝えてみませんか?環境、体調、人間関係など、洗い出してみましょう。
該当する項目をチェックして下段の『「今のわたしを伝えるリスト」を作成する』をクリックしてください。「伝えるリスト」が作成されます。作成されたリストはスマートフォンやタブレット型端末に保存したり、印刷するなどして受診時に持っていくことも可能です。
今のわたしのチェック項目
みんなのお知恵を拝借!こんなときどう伝えている?
これまで色々な患者さんにお話しを伺い冊子や記事を作成しています。これらには、患者さんそれぞれがときになやみながらたどり着いた知恵がつまっています。ここではケース別に参考となる冊子や記事をご紹介します。
先生(医師、薬剤師)に伝えるとき
気になる症状を先生に話すんだけど、なんとなく辛さが伝えられていない気がする。。 どうしたら伝えられるんだろう。
どこまで突っ込んで聞いていいんだろう。。 先生はどう思うだろう。
みんなの体験記 CMLランナーズ
患者さんの日常を取材した「みんなの体験記 CMLランナーズ」。試行錯誤をへて生まれた患者さんそれぞれの伝え方の工夫がつづられています。
話したいことをメモしておいて、きつくなる前に、ちょっとしたことでも「今、いいですか?」と、同じことを医師、スタッフの方、みんなに同じように繰り返して話す。うるさい患者だっただろうと思いますが、そうすることで、早めに対処していただけました。「同じように話しても、人によって伝わり方が違う」ということは、CMLになってからの学びです(笑)。
一度はインフルエンザの予防接種を受けたほうがいいか質問するのを忘れて、(中略)疑問点をノートにメモして受診することにしました。
医師とうまく話せるかは、本人の努力も必要だと思っています。自分の体のことですから、なにもかも人任せにせず、まず自分で調べて、勉強してから医師に質問するように心がけています。
手をつなぐ。伝えきること、わかり合うこと
医師も迷いながら、失敗しながら患者さんに向き合っている、そんな医師の気持ちもつづられています。
p17
私も、いろんなことで失敗を繰り返して、今に至ってきてるので、(中略)少し長い目で見ていただくと、先生もだんだん成長していくんで(笑)。
あなたの希望を医師へ伝えるためのフキダシリーフもご活用ください。
たとえば、1年後の希望。
たとえば、5年先にかなえたい夢。
あなたの希望をフキダシに書いて医師へ渡すフキダシプロジェクトを開催しています。あなたの声が治療方針を再確認するきっかけになります。ぜひご参加ください。
家族・友だちに伝えるとき
病気のことを友だちに伝えたらひかれてしまう。
ぼくたちのサバイバーシップAround 20
AYA世代でがんになる。そんな彼らのホンネがつづられた冊子です。
Vol.1 p10
伝えたいと思う相手と、今はまだ伝えたくないなと思う相手がいるかもしれません。知ってほしいと思う相手にはきちんと伝えましょう。伝えたくない相手には無理に言わなくてもいいんですよ。
Vol.3 p9
周りの人に迷惑をかけたのではと心配しているかもしれないけれど、この経験から得たものは仕事にも活かせると信じています。(職場の上司より)
ご家族に読んでいただける冊子もご用意しています。
わたしはどうしたらいい?~家族が“がん”になったとき、どのように受け止め、支えていくか~
「第2の患者」ともいわれる患者さんのご家族。患者さんによりそいながらも、ご家族ご自身も大切にしていただけることを願って作られた冊子です。
職場・学校に伝えるとき
一見元気に見えるので、職場や学校に逐一現状を伝えるべきか悩んでしまう。
みんなの体験記CMLランナーズ
患者さんの日常を取材した「みんなの体験記 CMLランナーズ」。一喜一憂しながらCMLとともに働く姿がつづられています。
そうこうしながらも、仕事は続けています。ただ、今後何が起こるか分からないと考えたので、万が一のときのために部下をつけてもらいました。あと、病気を理由にといっては何ですが、無理をせず上手に力を抜くようにもなりました。「今、ちょっと体調が…」「医者が出張するなと言っていて…」という具合に(笑)。
なかなか合う治療が見つからず、2度ほど入院もしましたが、幸い仕事は続けることができました。(中略)みんな、「具合が悪い時は言ってね」とか「無理しないでね」と言ってくれました。でも、一番うれしかったのはそれまでと変わらず普通に接してくれたことでした。
大学の先生が「来られるときだけゼミに出てくればいいから」と理解を示してくれたおかげで、大学との縁は切れずにいることができました。
CML:人の輪が支えるCMLとの暮らし
日常生活を送るうえで課題となる就労問題。ベテラン患者さんの経験談や、不安が解消できるような世の中になれば、という患者さんたちの願いがつづられています。