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再生不良性貧血の情報サイト

監修:
金沢大学附属病院 輸血部
山﨑 宏人 先生

免疫抑制療法:カルシニューリン阻害薬

造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)を攻撃しているT細胞の働きを弱めて、正常な造血の回復を促す薬です。

免疫抑制療法:カルシニューリン阻害薬

(イメージ図)

免疫抑制療法:抗胸腺細胞免疫グロブリン:ATG

造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)を攻撃するT細胞を破壊して、正常な造血の回復を促す薬です。

免疫抑制療法:抗胸腺細胞免疫グロブリン:ATG

(イメージ図)

ATG[抗胸腺(こうきょうせん)細胞免疫グロブリン]とは、人の胸腺細胞をウマやウサギに注入することによって作られた、人のリンパ球に対する抗体です。

造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)移植[骨髄(こつずい)移植]

正常な造血幹細胞を移植して造血を回復させる治療です。

  • 強力な治療を行ってリンパ球や血液細胞をほぼ完全に破壊したあと、正常な造血幹細胞を移植して造血を回復させる治療法です。
  • 移植は有効な治療手段ですが、移植前に抗がん剤や放射線による治療を行うため、身体への負担が大きい治療法です。

移植を受けるかどうかは、十分に治療法を理解した上で決定してください。

患者のイメージ

あらかじめドナーから採取した正常な造血幹細胞を患者さんに輸注します。

第一選択の治療として造血幹細胞移植(骨髄移植)が勧められる基本条件

  • ステージ2b以上(輸血が必要な状態)であること。
  • 40歳未満であること。
  • 「HLA」が一致する同胞(どうほう)(兄弟のこと)ドナーがいること。

※骨髄バンクドナーからの移植は、HLA一致同胞ドナーがおらず、免疫抑制療法などの治療が効かないときに検討されます。

メモのイメージ

たんぱく同化ステロイド

造血の回復を促す薬です。

トロンボポエチン受容体作動薬

造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)に発現しているトロンボポエチン受容体を刺激して、血液細胞を増やす薬です。

トロンボポエチン受容体作動薬

(イメージ図)