“いま”を考えて“いま”を大切に
大切な人の再発・転移は、身近な存在であるあなたにとってもショックな出来事だったでしょう。でも、診断の後もあなたの日常生活は続いていきます。大切な人が病気であるという現実も含めての日常です。乳がんの治療は長く続くことも少なくはありませんので、患者さんの病気や治療に気長につきあっていく気持ちが大切です。
場合によってはライフスタイルが変化するかもしれませんし、おだやかな気持ちでいられない日も増えるかもしれません。しかし、日常の楽しみや喜びがなくなるわけではありません。これから起こるかもしれないことを心配しすぎたり、つらいことを考えたりするのではなく、いまできること、患者さんと一緒にやってみたいことを考えてみましょう。
考え方や気持ちを少し切り替えるだけで、状況が見違えるほど変わることもあるのです。支える立場だからといって、がんばりすぎないことが大切です。患者さんは四六時中、病気で苦しんでいるわけではありません。患者さんに気をつかいすぎず、日常に「ほんの少し」プラスするようなサポートを心がけましょう。患者さんと一緒に少し先の未来を見つめながら、日常を過ごしてください。
国立がん研究センターがん対策情報センター
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