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乳がんの情報サイト

監修:
聖マリアンナ医科大学 乳腺・内分泌外科
津川 浩一郎 先生

納得や理解のためにセカンドオピニオンも

納得や理解のためにセカンドオピニオンも

 治療方法を決めることは、患者さんの今後の生活にかかわることでもあります。あなたも今後の治療をサポートする一人として、患者さんと一緒に病気や治療のことを調べたり、考えたりしてみましょう。一緒に考えてくれる人がいるだけで、患者さんは勇気づけられます。
 必要であればセカンドオピニオンも受けてみましょう。セカンドオピニオンは、医師や病院を替えることが目的ではありません。主治医のファーストオピニオンを十分に理解したうえで、別の医師や医療機関の意見を聞くことです。さまざまな見解や治療などの情報を得ることで、より理解が深まりますし、納得できる方法を選択できるようになります。どんな治療法にもメリットとデメリットがありますので、その点を十分に理解することも大切です。
 焦って治療方法を即決する必要はありません。患者さんの希望に沿うもので、あなた自身も納得できることが大切です。とくに、その効果に確証のない補完代替療法や健康食品に惑わされ、過信することのないよう注意してください。

臨床試験の可能性も考えてみましょう

 がん治療は日進月歩で研究され、新しい薬も次々と承認されています。この承認を受けるための臨床試験は治験とも呼ばれます。状況によって主治医から治験に参加することをすすめられる場合もあります。治験には万全を期した環境の中で、新たな効果が期待される治療を受けられるという最大のメリットがあります。しかし、こうした治験に対して「何となく怖い」と思っている家族やパートナーも多いようです。
 患者さんの中で治験を知らない人はほとんどいませんが、実際に参加したことがある人は10%程度でした※。参加していない理由の半数以上が「方法がわからない」というものです。別な角度から見れば、方法がわかれば治験に参加したいという患者さんの期待が表れているとも言えます。
 患者さんの希望があれば、心配だからとやみくもに反対するのではなく、治験も治療方法の選択肢の1つとして理解し、積極的に検討することも視野に入れてください。
 あなたが理解を深め、情報収集をすることも患者さんの助けとなるでしょう。

正しい情報を知りたい時は『がん情報サービス』

独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」は、患者さんやご家族の方をはじめ、一般の方などに対して、がんについて信頼できる、最新の正しい情報をわかりやすく紹介しているウェブサイトです(サイトの紹介参照)。「病気のことを正しく知りたい時」にも参考になるでしょう。「臨床試験」や「緩和ケア」が受けられる病院の情報もあります。他にも治療中のケア、役立つ制度についてなど、患者さんはもちろん、支える家族にも役立つ内容となっています。悩んでいる事に関して正しい情報が欲しい時は、ぜひ訪れてみましょう。

※「転移性乳がん患者 実態調査」より