治療のこと、こころのこと、医師とのコミュニケーションのこと、医療費のこと…
乳がん患者さんが、転移・再発治療を続ける上で感じている素朴な疑問、悩みや困りごとなどを、それぞれの分野の専門の先生に投げかけてみました。
この動画が、「あなたらしい日常」を支えるためのヒントになりますように。
進行役のご紹介
2004年、30代で乳がんの診断を受ける。
罹患後は、働き盛りで罹患した自らのがん経験や社会経験を活かし、小児、AYA世代を含めたがん患者・家族の支援活動を開始、現在に至る。
NPO法人HOPEプロジェクト理事長、一般社団法人CSRプロジェクト代表理事、キャンサーソリューションズ(株)代表取締役社長。社会福祉士、精神保健福祉士、技術士(建設部門)、産業カウンセラー。
厚生労働省がん対策推進協議会委員など。
桜井なおみ
がんサバイバー
キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表
MOVIE
1.再発治療中のあなたへ
病気だけではなく、人を診ているんです
「治療の目的は何ですか?」「治療の選択に迷っています」「臨床試験を受けたいのですが…」「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは何ですか?」など、治療における心がまえや見通しについて考えてみましょう。
大野真司先生 (がん研究会有明病院 乳腺センター長)
2.薬物療法と薬剤耐性
患者さんのキラキラした時間が、少しでもよく輝くように
薬物療法は、あなたの体にどのように作用しているのでしょうか?
なぜ薬が効くのか、効き目があった薬がどうして効かなくなるのかなど、薬物療法や薬剤耐性の仕組みを見ていきましょう。
吉波哲大先生 (がん薬物療法専門医 大阪大学大学院 医学系研究科乳腺・内分泌外科学講座所属)
3.放射線治療
放射線治療も、がん治療において目に見えない大切なもの
脳転移や骨転移の治療だけではなく、痛みのコントロール(症状緩和)にも 放射線治療は有効です。あなたらしく病気と付き合うことをサポートしてくれる 治療のひとつでもあります。
山内智香子先生 (滋賀県立成人病センター 放射線治療科 科長・放射線治療部 部長)
4.緩和ケアを知ろう
治療とあわせて、ぜひ早い段階から緩和ケアを
「緩和ケアとは何ですか?」「治療をしていても受けられますか?」 まだまだ誤解の多い緩和ケアですが、早い段階から受けることでQOLも上がります。 予防のためにも、治療とあわせて受診してみましょう。
林章敏先生 (聖路加国際病院 緩和ケア科 部長)
5.診察室でのコミュニケーション
患者さんと医師は対等。病気に立ち向かうためのパートナー
「こんなことを先生に聞いてもいいのかな?」「他の患者さんが待っているから、質問したくても遠慮してしまう」「この不安な気持ちを分かってほしいだけ」など、診察室での聞き方・伝え方のコツなどを見ていきましょう。
岩田広治先生 (愛知県がんセンター中央病院 副院長・乳腺科部長)
6.制度を上手に活用しよう!
公的な制度をかしこく活用して、治療に伴う経済的な不安を和らげましょう.
経済的な負担は、公的な制度を活用することで軽減できます。治療による副作用や 体力低下などにより、日常生活に支障が出てきた時は、介護保険の認定を。早い 段階から介護サービスを受けることで、あなたらしい日常がより長く続きます。
※動画内の情報は、2017年7月時点のものです。
藤田久子さん (特定社会保険労務士・社会福祉士)
病態はひとりひとり異なる場合もあります。主治医の先生と相談しながら治療を選択して下さい。