子宮肉腫の治療は、手術療法、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などが行われます。初回治療の基本は手術療法で、その後の治療は組織型やステージに応じて異なります。
子宮平滑筋肉腫
子宮平滑筋肉腫に対しては、まず子宮と卵巣・卵管を手術で完全に摘出することが推奨されており、術後には、化学療法が検討されます。進行や再発している場合には、化学療法や放射線治療が検討されます。
子宮内膜間質肉腫
低異型度子宮内膜間質肉腫(LGESS)、高異型度子宮内膜間質肉腫(HGESS)、未分化子宮肉腫(UUS)ともに子宮と卵巣・卵管を手術で完全に摘出することが考慮されます。
LGESSの術後療法として、悪性度が低い場合は手術のみで経過観察を行い、悪性度が高い場合はホルモン療法や放射線治療が推奨されています。一方、HGESS、UUSは、術後療法として化学療法や放射線治療が中心となり、ホルモン療法は推奨されていません。
進行・再発している場合には、化学療法や放射線治療が検討され、LGESSに対してはホルモン療法が加わります。