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乳がんの情報サイト

監修:
聖マリアンナ医科大学 乳腺・内分泌外科
津川 浩一郎 先生

自分らしく普通の生活を続けたい。「しなければならない」「してはいけない」ことよりも、自分が心地よく暮らせることが最優先。少しだけ先の目標が心の支えになる。

ストレスを解消するセルフケア

 長く続く治療や療養生活では、無意識でもストレスを抱えてしまうので、気分転換や息抜きも必要です。少しの時間でも趣味に没頭することで気持ちがやわらいだり、軽い運動や入浴など身体をほぐすことで、心も身体もリラックスできるかもしれません。あなたに合ったリラクゼーション方法を探してみましょう。
 セルフケアでは、心身の緊張をほぐすことがポイントとなります。腹式呼吸でゆっくり深く呼吸したり、思いっきり笑ったり、心を許せる人と話したり。ヨガやウォーキングなどの適度な運動を楽しむ習慣を持つなど、好きなことをする時間を大切にします。あなたの世界を広げて、新しいことを始めてみるのもよいかもしれません。
 ものごとのよい側面を見るように心がけると、考え方や感じ方を変えるきっかけとなることもあります。すると、ストレスによる不快な気持ちも、自然と軽くなるでしょう。ストレスとの向き合い方もそれぞれですが、ときには病気のことを忘れる時間をつくることが大切です。

“これから”の時間を考える

鹿のイメージ

 あなたにとって大切な未来はなんでしょうか?「いつ最期を迎えるか」ということは誰にもわかりません。それは、いま病気になっていない人でも同じです。それでも、先のことを考えすぎたり、起きてもいないことを心配してしまうのを止められないのも仕方のないことです。
 つらいことを考えるだけではなく、いまできること、これからやってみたいことを考えてみませんか? 例えば、病気のことを、人生を考え直すチャンスを得たと考える方もいます。これは、人生をやり直すということではなく、よりあなたらしく生活していくための出発点です。
 また、大切な人へ伝えておきたいことはないでしょうか。医療の現場ではACP:Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)が注目されています。これは心と身体の調子がつらくなってから人生の判断をするのではなく、あなたの「生き方」を常日頃から家族と話しておこうという考え方です。
 ご家族やパートナーは縁起でもないと言うかもしれません。あなた自身も考えたくないかもしれません。しかし、あなたらしい人生を送るためにも、あなたが望む治療やケア、思いを医療者や大切な人にあらかじめ伝えておくことが大切です。あなたの思いは途中で変わってもかまいません。その時々の思いや考えを、大切な人と話しておきましょう。