血小板数の回復を図る手術です。
脾臓(ひぞう)は、12センチメートル程度のやわらかい臓器です。左わき腹の胃の近くにあり、血小板が破壊される部位でもあります。ステロイドによる十分な効果がみられない例や副作用が強い場合、脾摘(ひてき)が考慮されます。
脾摘により約8割の患者さんにおいて、術後1~24日で血小板数の増加が認められます。約7割の方で脾摘により血小板減少が持続的に改善され、ステロイドなどITPを治療する薬が不要になります。
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Provan D et al:Blood. 2010;115:168-186.