脳内出血、消化管出血などがみられる場合や、術前、分娩前、血小板数が1万/μL以下、粘膜出血を伴う場合には、免疫グロブリン大量療法や血小板輸血、ステロイドパルス療法などの治療が行われます。
免疫グロブリン大量療法
ガンマグロブリン大量療法ともいいます。1日1回、約3時間の点滴を5日間行います。数日で約8割の患者さんの血小板数が5万/μLを超え、約6割は血小板数が正常になります。なお、効果は一過性で、治療後2 ~ 3週間で治療前の血小板数に戻ります。点滴時に発熱、じん麻疹、喘息などのアレルギー症状を起こすことがあります。
血小板輸血
脳内出血、消化管出血など出血症状が強いときに、血小板輸血を行います。
ステロイドパルス療法
ステロイド注射剤を1日1回、3日間点滴します。約80%の方に治療効果を3日目くらいから認めます。糖尿病、胃潰瘍、不眠症、感染症などの副作用があります。