サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

移植片対宿主病(GVHD)情報サイト

監修:
大阪公立大学 血液腫瘍制御学 教授
日野 雅之 先生

GVHDの経済的負担

造血幹細胞移植は合併症によっては医療費がかなり高額になることがあります。特にGVHDが起こった場合は、再入院や高額な薬剤の使用、治療が長期に及ぶなど、患者の経済的負担が大きくなります。

高額療養費制度

医療機関へ高額な医療費を支払ったときは、「高額療養費制度」で払い戻しが受けられます。
高額療養費制度とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合、超えた分が後ほど払い戻される医療保険制度です。

画像:高額療養費制度

治療にかかる費用について

高額療養費制度では、年齢および世帯の年収によって自己負担限度額が異なります。具体例でみてみましょう。

処方せんによる薬を受け取った薬局での費用が 自己負担限度額を超えた場合(70歳未満、標準報酬月額28~50万円の方) A病院:医療費 30,000円 支払額(3割) 9,000円*1 B薬局 (A病院の処方せん):医療費 300,000円 支払額(自己負担限度額) 80,430円「限度額適用認定証」を提示(4回目以降は44,400円*2) 2023年6月現在

GVHDの治療などでも利用できる高額療養費制度を紹介したページです。

高額療養費制度についてはこちらをご覧ください。

その他の医療費サポート制度

高額療養費制度以外にもさまざまな医療費負担を軽減できる制度があります。それぞれの窓口に確認してみましょう。

① 民間の医療保険(がん保険など)

民間の医療保険(がん保険など)のなかには、造血幹細胞移植手術を受ける患者さんだけでなく、ドナー(骨髄幹細胞の採取術、末梢血幹細胞の採取術)に対しても給付の対象となる保険もあります。

② 難病法による医療費助成制度

難病法に基づいて指定難病※に該当する場合は、重症度分類等に照らして病状が一定程度以上の方は、特定医療費の支給認定を受けることができます。医療費のうち、自己負担上限額を超えた分が、公費負担されます。
※医療費助成の対象となる難病については、難病情報センターのホームページ(https://www.nanbyou.or.jp/)をご参照ください。

③ 付加給付制度

一部の健康保険組合や共済組合が独自に定める医療費助成制度です。高額療養費制度と同様に、一定の金額を超えた場合、医療費の払い戻しを受けることができます。また、治療と就労をサポートするための制度が設けられている場合もあります。