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移植片対宿主病(GVHD)情報サイト

監修:
大阪公立大学 血液腫瘍制御学 教授
日野 雅之 先生

急性GVHDの治療

一次治療として、ステロイド剤の飲み薬や塗り薬による治療を行います

まず一次治療として、ステロイド剤の飲み薬による全身療法を行います。軽症例は原則として経過観察ですが、ステロイド剤の塗り薬などを局所的に用いることもあります。GVHD予防のために内服している免疫抑制剤は、通常は継続されます。
治療開始数日後に効果を判定し、悪化したり、改善がみられない場合には、二次治療に移行します。二次治療には、ステロイド剤を数日間集中的に投与するステロイドパルス療法のほか、さまざまな治療法がありますが、標準療法として確立されたものはありません。

慢性GVHDの治療

症状に応じて、ステロイド剤による一次治療を行います

軽症の場合は、原則としてステロイド剤の塗り薬などを局所的に用います。中等症以上では、ステロイド剤の飲み薬による全身療法が標準的な治療法です。免疫抑制剤を減量中に発症した場合は、免疫抑制剤の増量を行います。
一次治療後、症状が進んでいたり、改善がみられない場合、早めに二次治療に移行します。二次治療には、さまざまな治療法がありますが、標準療法として確立されたものはありません。