長期フォローアップ外来などの体制がある場合は、できる限り利用するようにしましょう
長期フォローアップ外来とは?
移植後は、感染症やGVHDだけでなく、時間がたってから晩期障害が起こることがあります。これらの移植関連合併症は、重症化して死にいたることもあります。また、元の病気とは関係のないがんを発症する(二次発がん)こともあります。
これらの予防や、早期に見つけて適切なケアや治療につなげるためには、長期にわたって追跡(フォローアップ)しなければなりません。
多くの医療施設では、そのための体制として「移植後長期フォローアップ(LTFU)外来」を設けています。
自覚症状がなくても決められた日程で通院し、検査や診察を受けてください。
GVHDなどの合併症が疑われるなど体調に異常がある場合は、次の通院日を待たないで、医療施設に連絡してください。
さまざまな移植後の問題に対応するLTFU外来
下のグラフは国立がん研究センター中央病院のLTFU外来を受診された患者さん方から看護師が受けた相談の件数を示したものです。感染予防、GVHDに関すること、免疫抑制剤の終了や調整とそれに伴う生活指導、社会復帰やリハビリテーション、いろいろな症状や新たに生じる合併症、気持ちのつらさや不安、ご家族の立場で思うこと、など多岐にわたるものでした。このように、移植後にいろいろなことが起こったとしても、LTFUに関わる多職種のチームが一緒に考えて、対処していきます。
医療施設によって体制はさまざまです。詳しくは医師や退院後フォローアップ担当の方の指示に従ってください。
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日本造血・免疫細胞療法学会ホームページ https://www.jstct.or.jp/modules/patient/index.php?content_id=58