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移植片対宿主病(GVHD)情報サイト

監修:
大阪公立大学 血液腫瘍制御学 教授
日野 雅之 先生

急性GVHDの特徴

急性GVHDが起こる時期

移植後、約3ヵ月以内に起こるGVHDを急性GVHDといいます(古典的)。
その時期を過ぎて起こったGVHDでも、急性GVHD様の症状がみられる場合には、急性と診断されることがあります(持続型、再燃型、遅発型)。

急性GVHDの典型的な起こり方

移植後、早い時期に発熱から始まり、皮疹など皮膚症状が起こります。次いで下痢などの消化器症状や、肝臓の働きが低下して黄疸などがみられます。

発熱→皮膚症状→消化器症状・肝臓の働きが低下

メモ:あくまでも典型的な方の場合です。
すべての方にこの順番で急性GVHDが起こるとは限りません。

急性GVHDの診断

急性GVHDの診断のしかた

特徴的な臨床症状が皮膚(皮疹など)、消化器(下痢など)、肝臓(黄疸など)にあらわれたら急性GVHDを疑います。
移植後、約3ヵ月を過ぎても急性GVHDと考えられる症状があり、慢性GVHDの症状がない場合にも、急性GVHDと診断されます。

チャート:急性GVHDの診断基準

[1][2][3]

メモ:いつ、どのような症状を自覚したのかが、診断のカギとなります。
移植後、早期から体調の変化には気をつけ、通院時に正確に伝えられるようにしておきましょう。

  1. 日本造血・免疫細胞療法学会ガイドライン委員会GVHD(第5版)部会編.

  2. 造血細胞移植ガイドライン GVHD(第5版).

  3. 日本造血・免疫細胞療法学会, p2-4, 2022より作成