血液は、「血漿」と呼ばれる液体成分と「血球」または「血液細胞」と呼ばれる固形成分から成ります。骨髄は、骨の中にあるゼリー状の柔らかい組織で、血液細胞の源となる細胞(造血幹細胞)を含んでいます。血液細胞には、赤血球、白血球、血小板の3種類があり、それぞれ体にとって重要な役割を果たしています。
骨髄の構造
血液細胞の役割
造血のしくみ
骨髄で、造血幹細胞から血液細胞がつくられることを「造血」といいます。造血幹細胞は、自分自身を複製して数を増やし、各血液細胞の性質をもつ若い細胞にそれぞれ変化した後に血液細胞へと成熟し、血液中に放出されます。
通常、血液中の血液細胞の数は一定範囲になるように調節されています。
造血幹細胞が骨髄で増殖・成熟し、血液細胞になります。
メモ
成人になると一部の骨髄で造血が行われるようになります。
出生後から10歳代までは全身の骨の骨髄で造血が行われていますが、20歳前後からは、体の中心部にある胸や腰の骨などの限定された骨髄でのみ、造血が行われるようになります。