血液細胞の成り立ち
血液は、固形成分である「血液細胞(血球)」と、液体成分である「血漿」から構成されています。血液細胞には、赤血球、白血球、血小板があり、血漿とあわせて、それぞれが体にとって重要な役割を果たしています。
赤血球、白血球、血小板などの血液細胞は、骨の中にある「骨髄」という組織で造られています。骨髄は、ゼリー状の柔らかい組織であり、その組織中には血液細胞の源である造血幹細胞があります。この造血幹細胞が骨髄で増殖・成熟することで、血液細胞になります。
血液細胞、血漿の役割
骨髄の構造
造血のしくみ
骨髄で造血幹細胞から血液細胞が造られることを「造血」といいます。
造血の過程では、骨髄中の造血幹細胞は、自分自身を複製して増殖し、また、血液細胞の性質をもつ若い細胞に変化します。血液細胞の性質をもつ若い細胞は、その後、血液細胞へと成熟し、血液中に放出されます。
通常、血液中の血液細胞の数は、体のいろいろな仕組みにより、一定の範囲になるように調節されています。