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ご監修:
福岡山王病院 膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター センター長
国際医療福祉大学 医学部 消化器内科学 教授
伊藤鉄英 先生

神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:NET)とは、人体に広く分布する神経および内分泌細胞から発症する腫瘍で、膵臓、消化管(胃、十二指腸、小腸、虫垂、大腸)、肺など全身のさまざまな臓器にできます(図1)

図1:NETのできる主な臓器と割合

NETのできる主な臓器と割合

近年、患者数の増加が報告されており、2010年の調査によると、日本全国の新規発症患者数は膵NET患者さんで約1,595人、消化管NET患者さんで4,408人と報告されております(図2)

図2:1年間で新規にNETを発症する患者数(推定)

1年間で新規にNETを発症する患者数(推定)
  日本における人口10万人あたり
の新規発症率/年[1]
日本の人口[2]から推定される
年間の新規発症患者数
1.27人 約1,595人
消化管 3.51人 約4,408人
  1. Ito T, et al. J Gastroenterol. 2015; 50: 58-64

  2. 平成29年住民基本台帳人口数1億2,558万3,658人(平成29年1月1日現在)(外部サイトへリンク)
    総務省:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000148.html